大谷石の地下採石場跡が宇都宮にあることは知っていた。ロケや様々なイベントで使われており、その異空間を実際に見たいと思っていた。
そして、先般「ブラタモ」で宇都宮市を取り上げてしまった。採石場以外も興味深い。もう行くしかないと思い、10月6日(土)に妻と宇都宮市に行ってきた。
最初の目的地は、もちろん「大谷資料館」および、その地下の採石場跡だ。
初めてなのでなるべく早く行こうと思ったが、着いたのは午前9時50分頃。幸運?にも受付は空いていた。料金(800円/人)を払い、案内されるまま資料室で大谷の地質とか大谷石の採掘方法とかの資料や展示を見ていたら、後から団体さんらしき大勢の方が入ってきたので、そそくさと次に進む。
次というのが大谷石地下採石場跡で、階段を下りていくと急に涼しくなった。持参したダウンベストを羽織る。急に目の前が開け上りと下りに分かれる所にきた。凄い!深い!広い!

奥に向かって天井が(床も)斜めになっているのは?・・・。大谷石の地層は、キレイな石の層と「ミソ」と呼ばれる茶色の塊を含む層があり、当地は地層が斜めになっているので、きれいな石の層を掘り拡げていくと斜めになるわけだ。(ブラタモでも説明あり)
この坑内は、まず垣根掘りで山に横穴を掘り、そこから平場掘りで柱を残しながら地下に掘り進めた。

角を曲がるたびに、新たな光景が広がる。ここの地下坑内は約2万平方メートルあるという。幻想的な雰囲気と迫力を感じつつ、これを造った人間って凄いと思ったりする。


手掘りの時代は、石の切り出しから仕上げまで、1日に加工できる本数は、五十石(ごとお:150×300×900)だと1人あたり10本ほど。石を1本掘るのに4,000回もツルハシをふるったというから驚く。手掘りの跡は柔らかくキレイ。


機械化以降は、1人あたり1日50本ほど加工できるようになったようだ。機械掘りの跡↓。

オブジェのようなものが置かれていたり、照明の色も様々。これには賛否があると思う。

「この壁の奥は、非公開の教会ゾーンで、結婚式や映画・ドラマ・CM・MPVなど多くの撮影が行なわれた場所です」と壁に張り紙があった。そう教えられると、何だよ~となる。(稀に公開するときもあるらしい)
見えているけど近くに行けない=見学通路の無い所もある。地下水が溜まっている所もあった。

自動車などの進入口も兼ねているところだと思われる。車のCM撮影などの時にも使われているのだろう。

地下坑内は、年平均気温が7℃で、月平均では約2℃~13℃の間。で、この日は13℃だったので年間で一番暖かいほうだ。それでも地上とのギャップが・・・。

ここの地下採掘場跡は、1919年(大正8年)から1986年(昭和61年)までの約70年かけて大谷石を掘り出してできた巨大な地下空間。一般に初めて公開されたのは1979年(昭和54年)で、それ以前には地下軍需工場だったり政府米の保管倉庫にも使われてきたらしい。とても満足感の高い見学だった。
地上に出て、記念に大谷石のお土産を購入。ショップ兼カフェの建物は、この土地に場違いのようなオシャレ感だった。
大谷資料館を出た後は、近くの「大谷景観公園」に車をとめた。大谷石の岩壁が連なる奇観を一望できる公園で、国指定名勝「大谷の奇岩群 御止山(おとめやま)」の案内板があった。

次に、これまた近くの「平和観音」へ。自然の岸壁に彫られた高さ27mの観音様で、戦没者の慰霊と世界平和を祈念して昭和23年より6年余、総手彫りで造られたという。

観音様の正面向かって右側は大谷寺に向かう通路で、壁面には採石跡が見られる。正面左側から階段を上ると観音様の背中辺りの高さまで行くことができ展望できる。途中からの眺め↓。

反対側を見下ろすと、大谷寺の本堂が見えた。洞窟に覆われているような寺院だ。

大谷寺にも入りたいと思っていたが、ここまで時間がかかったのと、上から垣間見たということで、次の目的地と考えていた宇都宮市街にある二荒山神社に向かう。(つづく)
〈宇都宮シリーズ〉
◎大谷資料館・平和観音
◎二荒山神社・みんみん本店
◎松が峰教会・宇都宮城址